「優填王経」は、長らく余土公民館の資料庫に眠っていた未発表原稿をもとに、近年になって初めて翻刻・公開された貴重な仏教説話である。
本資料は盲天外の中でどのように仏教的世界観が受容され、再解釈されていったのかを知る上で、きわめて重要な手がかりを提供している。
今回の意訳は、原文の語り口や思想的背景を尊重しつつ、現代の読者にも理解しやすい形で再構成したものである。盲天外の思想に触れ、その深奥を汲み取る一助となりましたならば、編者としてこれに勝る喜びはございません。
意訳:井上雅史 (一粒米の会 会員)
◆優填王経◆
第1章 婿探し

ある時、仏陀がコーサラ国に滞在していたころの話である。
この国にマカテイという大金持ちがいて、一人娘がいた。その娘は生まれつき非常に美しく、普通の美しさをはるかに超えていたので、両親はその美貌を心から誇りに思っていた。
この美しさは天下に並ぶ者がいない」
そう考えて、娘に「無比」という名をつけた。
無比が結婚適齢期になると、両親は良い婿を得ようと心を尽くして密かに探し始めた。
コーサラ国の王・優填王(うでんおう)も長年妃を求めていたが、なかなか見つからず、国内をくまなく探していた。
無比は奥で大切に育てられ、男性を知らなかったが、年頃になると自然とその美貌が評判となり、国中の噂の的になった。
優填王は無比の存在を知り、妃に迎えようと決意し、使者をマカテイの家に送った。
使者は王命を伝えた。
「王は無比様の美しさを聞き、妃に迎えたいと望んでおられます。もし承諾されれば、マカテイ殿には土地や官位を授け、家門の栄誉を増すとのことです」
マカテイは驚いた。
王命とはいえ、必ず従うべきとは限らない。
それに、優填王の容姿は無比の美貌に釣り合わない、と心の中で思った。
しかし、そうは言えず、「王命とあれば従うべきですが、娘の結婚には事情があり、この件だけはお許しください」
と断った。
使者は意外な返答に驚き、何度も説得したが、マカテイは応じなかった。
優填王は失望したが、諦めきれなかった。無比の評判はますます高まり、国内外の王たちが贈り物を持って求婚してきた。
マカテイはますます娘の美貌を誇り、「我が娘は生まれつき美しく、世に類がない。婿となる者は無比に匹敵する美貌でなければならない。たとえ国王でも、美しさが足りなければ嫁がせない」と、すべての求婚を断った。
求婚は激しく増え、マカテイは「早く婿を決めてしまわねば」と焦り始めた。
そんなある日、マカテイは釈迦牟尼仏の説法を聞きに行き、その姿を見て深く感嘆した。
仏の姿は端正で、温かく、三十二相・八十種好を備え、天下に並ぶ者がないと思った。家に帰ると妻に言った。
「今日、最高の婿を見つけた。娘に釈迦牟尼仏を娶らせよう」妻も夫の喜びに同調した。
マカテイは無比に話し、急いで結婚の準備を始め、家の財を惜しまず金の衣や宝玉の衣装を買い揃えた。
第2章 結婚を強要する

無比は、生まれつきの美貌に加えて、瓔珞や錦繍で飾り立てられ、歩くたびに宝玉が光を放ち、まるで国全体を照らすほどの華やかさだった。
父母は無比とともに、今日こそ吉日と決め、釈迦牟尼仏のもとへ向かうため家を出た。道中、人々は皆その姿を見ようと集まり、無比の美しさに目を奪われ、思わず目を覆うほどであった。
その途中、マカテイの妻は「釈迦牟尼仏の足跡」を見つけた。
それを見て驚き、畏敬の念が湧き上がり、夫に言った。「この足跡は仏のものではありませんか。もしそうなら、よくご覧なさい。この足跡には特別な紋があり、凡人ではありません。
足跡を見れば、その人の心が分かるものです。淫欲の多い人は踵を引きずり、
怒りの多い人は指先を立て、愚かな人は足を投げ出して歩く。
しかしこの足跡は、天人の相です。跡が平らに残っている。
きっと心が清らかで、淫欲などないお方でしょう。そんな方が、娘を娶ってくださるはずがありません。
連れて行っても、こちらが恥をかくだけでしょう」
するとマカテイは怒って言った。「何を言うのだ。無比のような美貌の娘を嫁にもらって喜ばない者などいるものか。
この大事な時に、不吉なことを言うな」妻はなおも「そうではありません」と否定した。
するとマカテイは目を怒らせ、顔を赤くして叱りつけた。「愚かなやつだ。根拠もないことで、せっかくの計画を邪魔するとは。
嫌ならお前一人帰れ。私は行って必ず成功させる」妻は叱られても動じず、「恥を受けるくらいなら、私は帰ります」と言って帰ってしまった。
マカテイはつぶやいた。「何を、立派に結婚の儀式をしてみせる」と意気込み、無比を連れて進んだ。
釈迦牟尼仏の精舎の樹林が見え、鐘の音が響いてきた。
マカテイは喜びながら歩を進めたが、妻の言葉で少し気持ちが曇っていた。
しかし、娘の美貌への誇りがその不快感を押し返し、ついに精舎へ到着した。仏に謁見を求め、無比とともに礼拝して座った。仏は、マカテイが娘を連れてきた意図をすでに見抜いていた。
紅色の衣装、宝玉の輝き、化粧の様子から、目的は明らかだった。
しかし仏は知らぬふりをして、柔らかな声で尋ねた。「お前たちは何を求めてここへ来たのか」マカテイはようやく口を開いた。「娘の無比はご覧の通り、容姿が抜きんでており、評判も高いのです。諸国の王たちが贈り物を持って求婚してきましたが、娘の美貌に釣り合わないので断ってきました。
今日は、娘を仏のそばに侍らせ、掃除などのお役に立てていただきたいと思い、お連れしました」仏はこれを聞き、マカテイが娘の美貌に執着していることを見抜き、言われた。
「お前は娘の美を誇っているようだが、娘のどの部分が美しいのか、詳しく言ってみよ」マカテイは答えた。
「頭の先から足の指先まで、悪いところはありません。髪は長く黒く、目は涼やかで、鼻は高く、肌は細やかで雪のように白い。これこそ美の極致です」仏はこれを聞いて、苦笑された
第3章 婦人の美を批判する

仏はマカテイに向かって語り始めた。「マカテイよ、お前は娘の美しさを誇っているようだが、それは“肉体の美”に執着しているだけだ。
しかし肉体の美というものは、今日あっても明日には消え、無常の世界を逃れることはできない。今日の美しい顔も、やがては白骨になる。
生まれた瞬間から老い、病み、死へ向かう。
そんな頼りにならない肉体に執着しても、安心など得られない。
お前が美しいと言う部分を、よく考えてみよ。
目も鼻も口も、九つの穴からは常に汚い液が流れ出ている。
目は目やに、鼻は鼻水、口は唾液。
美人も醜い人も、この点は全く同じだ。皮膚が白くて美しいと言っても、それはただ“悪臭を包み隠している袋”にすぎない。
皮膚を一枚剥げば、血肉が生臭くあふれ出し、内臓が露わになり、腸や胃や膀胱は最も不潔な糞尿を抱えている。この汚れたものを包んでいるのが皮膚だ。
そんな入れ物を美しいと褒めそやすのは、真実を知らないからだ。
さらに詳しく考えてみよ。
黒く長い髪を美しいと言うが、馬のたてがみや羊の毛と何が違うのか。
馬や羊の毛は布や筆になり役に立つが、婦人の髪は何の役にも立たない。
その点では、むしろ馬や羊の毛の方が価値がある。皮膚も同じだ。
虎や豹の皮は珍重されるが、美人の皮膚は何の価値もない。
骨も牛馬の骨と変わらない。
牛馬の骨は器物や矢じりになるが、美人の骨は何の役にも立たない。肉体だけを取り上げて比べれば、このように“美しい”どころか、珍重する価値すらない。ま
して、九つの穴からは常に汚い液が流れ、皮膚は汚れを包んでいる。
婦人の肉体の美とは、実に哀れなものだ。もし肉体以上の美を認めなければ、婦人の美など価値はない。
お前が誇るような美は、私は美とは認めない。
むしろ不潔で汚いものとさえ思う」
仏がこう厳しく説くと、マカテイは顔色を失い、震え、黙り込んだ。
仏は続けて言われた。「マカテイよ、お前の願いを聞き入れることはできない。娘を連れて帰りなさい。
早く立ち去るがよい」
マカテイはまだ悟らず、仏に尋ねた。「連れ帰るとして、その後どうすればよいのでしょうか」
仏は沈黙し、答えられなかった。
第4章 寵愛が過ぎて乱れを生む

仏から厳しく叱責されても、マカテイはまだ悟らなかった。「望まない者に与えるより、望む者に与えよう」
そう考えたマカテイは、無比を強く求めていた優填王に嫁がせることに決めた。王はこの知らせを聞いて大喜びし、すぐに無比を宮中に迎え入れた。
無比は一度王のそばに侍ると、その美しさと媚態で王を完全に虜にした。
「六宮の粉黛(ふんたい)顔色なし」――
つまり、後宮のどの妃も無比の前では色を失うほどだった。マカテイも大夫に任ぜられ、無比一人の寵愛が家門の栄華を極めさせた。
王は無比に夢中になり、月を見れば「無比と共に過ごしたい」花を見れば「無比に見せたい」
と、昼夜を問わず無比のことばかり考えた。
無比のために新しい宮殿を建て、金銀珠玉を散りばめ、千人の伎楽をつけて飽きることなく楽しませた。
王の目には無比しか映らず、涼しい風が吹けば「無比に届けたい」暖かい日差しがあれば「無比に与えたい」
と、何を見ても無比のことを思った。無比の言うことはすべて受け入れ、王は完全に彼女の意のままになっていた。
しかし、寵愛が度を越すと、無比は次第にわがままになっていった。
それは無比自身の性格ではなく、王の過剰な寵愛がそうさせたのである。優填王には、もともと立派な正妃(皇后)がいた。
この皇后は仏心を持ち、すでに仏弟子となっていた徳の高い女性で、誰からも尊敬されていた。
無比は、この皇后の存在が自分の寵愛独占を妨げていると感じ、
折に触れては王に悪口を吹き込んだ。「皇后と私は共に宮中にいられません。
皇后がいるなら、私はここを去ります」王は無比の言うことなら何でも聞き入れた。
皇后の位を奪おうとしたが、それだけでは無比が満足しない。
ついに王は恐ろしい決断をした。
皇后を殺すことにしたのである。
王は弓の名手を呼び、皇后を射殺すよう命じた。
弓士は皇后の宮に行き、束ねた矢を放った。しかし皇后は少しも恐れず、
ただ一心に仏を念じ、生死を超えた心でいた。
すると不思議なことが起こった。放たれた矢は皇后に当たらず、
背後を回って王の前に落ちた。二の矢、三の矢、五の矢……
ついには百本の矢を放ったが、すべて同じように王の前に戻って落ちた。
皇后は無傷で、むしろ王の方が危険にさらされていた。
王はこの不思議に震え上がり、顔色を失った。「なぜこのようなことが起こるのか……」
皇后は静かに言った。「私が矢を免れたのは、ただ仏を一心に信じているからです。仏の加護は尊く、強いのです」
王はますます恐れ、震え、ほとんど意識を失いかけていた。
第五章 王の懺悔

皇后を殺そうとした矢がすべて自分の前に戻って落ちるという不可思議な出来事に、
優填王は恐怖に震え、心が乱れた。王は急いで儀式を整え、白い象に車を引かせて宮殿を飛び出し、
仏のもとへ向かった。
しかし、仏の清らかな境地に向かう途中で、「罪深い自分が車に乗ったまま仏の前に行くのは恐れ多い」と気づき、車を降りて徒歩で向かった。王は恐る恐る仏の前に進み、地に頭をつけて礼拝し、言った。
「私は婦人の悪徳を考えず、愛欲に溺れ、淫らな網に絡め取られて悟りませんでした。
婦人の奸計を信じ、仏弟子であることも知らずに皇后を射殺そうとしました。
この罪は、どれほど悔いても償いきれません。
私はここに来て、これまでのすべての罪を懺悔いたします。
どうか仏の慈悲によって、この深い罪から私を救ってください」
仏は静かに言われた。
「よい、優填王よ。お前がここに来て、自らの罪を知り、改めようとするのは、明智ある者の行いである。
ゆえに私は、お前がここに来てこの言葉を述べたことを喜んで受け入れる」
王はこれを聞いて大いに喜び、三度礼拝した。
仏も三度これを受けられた。王は恐る恐る席に戻り、さらに仏に願った。
「私はこれまでの人生を振り返ると、
年を重ねるにつれ、情欲が強くなり、婦人の美を思ってやみませんでした花を見ても、月を見ても、そばに婦人がいなければ美しいと思えませんでした。
食べるにも飲むにも節度がなく、昼も夜も女色に溺れました。淫らな欲に触れ、罠にかかっていても、それを楽しみとして疑いませんでした。
罪を罪とも思わず、慣れてしまっていたのです。今思えば、なんと哀れなことでしょう。
このまま罪を悟らず、行いを改めなければ、必ず地獄の苦しみに落ちるでしょう。
それは恐ろしいことです。これは私一人の問題ではありません。
国民の中にも同じような者が少なくありません。どうか仏よ、婦人の悪徳の恐ろしさを説き、
人々が貞操を重んじ、罪を避けるように導いてください」
仏は言われた。
「王が自分の罪を悔いるのは良いことだ。しかし、それを婦人の罪に帰してはならない。婦人そのものが悪いのではない。
火は身を焼くこともあれば、暖めることもある。利と害は“使い方”にあり、火そのものの性質ではない。婦人も同じだ。
お前が淫欲に陥り、正邪を見失って罪を作ったのは、婦人のせいではなく、お前自身の悪徳によるものだ。
これをよく思いなさい。
ゆえに、ここで男子が婦人に対して慎むべき四つの悪を語ろう」
王は言った。「それは別の日に聞かせてください。私は婦人の美を見ると心が乱れ、理性では抑えられません。婦人の美が、実は醜く汚いものである理由を説いてください。そうでなければ、この迷いを抑えることができません」
仏は言われた。
「男子の淫の四悪を語れば、自然に理解できるだろう。よく聞くがよい」
王は深く敬意をもって聞く姿勢を整えた。
第六章 婦人に対する男子の四悪

仏陀は穏やかに語り始めた。
① 第一の悪 ― 淫欲に溺れて本質を見失う
「よく聞きなさい。詳しく説明しよう。世の中には“淫夫”と呼ばれる者がいる。
彼らは常に女人の美を思い、片時も心から離すことができない。
化粧の香りを追い求め、艶やかな声を求め、心が休まることがない。しかし彼らが求めている“美”とは、
化粧によって作られた見せかけの美であり、その実体は“糞尿の袋”であることを忘れている。
これは、豚が床に尿をしても自分の臭さに気づかない愚かさと同じである。もし婦人の美が肉体だけにあるのだとしたら、婦人ほど哀れなものはない。
だが本来、婦人はそんな存在ではない。
淫夫が婦人を蜜のように甘く、宝のように珍重するのは、婦人の悪ではなく、男子自身の淫欲に惑わされているからである。
淫欲に迷うと、商人は仕事を忘れ、農民は鋤や鍬を投げ捨て、職人は勤勉さを失い、武士は武道を怠る。
すべての働きが“淫欲の奴隷”となり、その結果は身にも家にも益とならず、一夜の夢のように消え、
ついには悪道に落ち、地獄の苦しみを受ける。これが男子の淫の第一の悪である。」
② 第二の悪 ― 淫欲が子孫にまで災いを及ぼす
「淫夫が女色に溺れると、酒を飲み、夜も眠らず、ついには病を得る。
その災いは自分だけでなく、子孫にまで遺伝する。
親は子を愛し、その笑顔や成長を喜び、健康を祈るものだ。
しかし、子が生まれる前に親が淫悪邪行を重ねれば、その毒が子の肉体に遺伝し、思いがけない病となることがある。さらに、親の淫らな行いは子の目に触れ、心に刻まれ、成長した子もまた同じ淫悪邪行を行うようになる。
これは恐ろしいことである。
淫欲の毒を生理的にも精神的にも子孫に遺し、地獄の苦しみに導くことになる。
これが男子の淫の第二の悪である。」
③ 第三の悪 ― 淫欲が慈悲と布施を奪う
「淫夫が女色に溺れると、何事も女の歓心を得ようとして行動するようになる。
もともと博愛の心があり、病人や孤児を助け、三宝に布施していた者でさえ、女色に溺れるとその心を失ってしまう。哀れな者を見ても助けず、善根を植えることもやめてしまう。
女色に溺れる愚かさは、慈悲を奪い、善行を絶たせる。
これが男子の淫の第三の悪である。」
④ 第四の悪 ― 淫欲が親への恩を忘れさせる
「淫夫が女色に溺れると、父母の恩を忘れ、顧みなくなる。
父母は子を養い育てた大恩がある。子はその恩に報いなければならない。
しかし淫欲に迷うと、女の言葉を信じて父母を悪く思い、言葉を聞かず、罵倒し、養いを怠り、
ついには邪魔者として疎むようになる。
これは子としての務めを欠き、孝養を尽くさないことであり、
その結果は地獄の苦しみに落ちる。
これが男子の淫の第四の悪である。」
仏陀のまとめ ― 悪いのは“婦人”ではなく“男子の心”
仏陀はさらに続けた。
「以上の四つの悪は、婦人の本性が悪いから起こるのではない。
男子が淫欲に迷い、婦人の肉体の美に執着する時、婦人は“悪魔”のように見える。
その結果、職業を忘れ、子孫に毒を遺し、慈善を絶ち、父母の恩を捨て、身を傷つけ、家を壊し、地獄へと導かれる。しかしこれは婦人の罪ではない。男子自身の迷いが生み出す影である。」
第七章 迷妄を破って歓喜する

仏陀はさらに言葉を続けられた。
「以上の四つの淫の悪態は、決して“婦人の本性が悪いから”起こるのではない。
男子が淫欲に迷い、婦人の肉体の美に執着する時、婦人はあたかも“悪魔”のように見える。
その結果、職業を忘れ、子孫に毒を遺し、慈善を絶ち、父母の恩を捨て、身を傷つけ、家を破り、禍を残し、
地獄の門へと自ら入っていく。
しかしこれは婦人の罪ではない。男子自身の迷妄が生み出す影である。」
仏のこの言葉を聞いた優填王は、
まるで厚い雲が晴れ、長い夢から覚めたような気持ちになった。
心の迷いが破れ、胸の中が一気に明るくなり、歓喜が湧き上がった。王は深く仏に礼拝し、心から感謝を述べた。
「私は今、ようやく悟りました。これまで婦人を責め、自分の罪を見ようとしませんでした。
しかし、迷いを生んでいたのは私自身の心でした。仏の教えによって、その迷妄が破れ、心が清らかになりました。
この教えを国中に広め、人々が迷いから離れ、正しい道に進むようにしたいと思います」
王は涙を流しながら、仏の教えに深く帰依した。
その姿を見て、仏陀は静かに微笑まれた。
参考文献
[1] 新居浜工業高等専門学校紀要 60 35-37 2024年1月 未発表原稿「優填王経」① 沼田真里
[2] 新居浜工業高等専門学校教育研究年次報告 第一巻 2025年1月 未発表原稿「優填王経」② 沼田真里


